パニック障害

パニック障害 江南市

 あなたは普通に生活をしていて、急に「動悸」や「息切れ」、「めまい」「呼吸がしにくい」などの症状が出て、「このまま死んでしまうのではないか」という強い不安を感じたことはありませんか?

 

 もし、そんなことが何度もあったのなら「パニック障害」という病気に罹っているかもしれません。

 

 江南健生堂にもそのような症状や不安を抱えた方がお越しになっています。

 

 また、すでに「パニック障害」と診断されて病院で治療を受けてきた方も、当店に通院して症状を克服されています。

 

 あなたもそのような状態で日々不安な気持ちで生活をされているのであれば、一度当店の整体を受けに来ませんか?

 

 ただ、いきなり「パニック障害」と言われてもピンと来ない方もいるかもしれませんので、まずは簡単に「パニック障害」の概要と病院における治療法などをお伝えします。

 

 その上で、江南健生堂における「パニック障害」に対する考え方および整体法をお伝え致しますので参考にしてみてください。

 

「パニック発作」とは

パニック障害 江南市

 「パニック障害」の説明の前に、まずは「パニック発作」について説明いたします。

 

 パニック発作とは「動悸」や「息切れ」「呼吸困難」「発汗」「めまい」「震え」などの身体症状とともに極めて強い不安や恐怖などの精神症状(例えば「このまま死んでしまうのではないか?」「気が狂ってしまうのではないか?」)が急に現れて、短時間(10分から長くても一時間以内)で治まる発作のことです。

 

*「動悸」や「息切れ」「発汗」などの身体症状は「パニック発作」に特異的な症状というわけではなく、自律神経の働きが乱れる状態であれば、よく見られる症状になります。なので、動悸などの身体症状とともに極めて強い不安や恐怖などの精神症状が合わさった場合を「パニック発作」と言います。

 

「パニック障害」とは

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 「パニック障害」は、何の前触れや明らかな誘因もなく「パニック発作」が2回以上起きていて、「またあの発作が起こったらどうしよう」と過度に心配になり「予期不安」)、以前「パニック発作」が起きた場所や状況を恐れ「広場恐怖)、それらから遠ざかるような回避行動をするようになります。

 

「パニック障害」は「不安障害」という疾患の中の一つです。

 

 「不安障害」は「パニック障害」以外にも「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」「閉所恐怖症」「高所恐怖症」「強迫性障害」「社会不安障害」などがあります。これらの不安障害でも「パニック発作」は起こります。

 

従って「パニック発作」イコール「パニック障害」ではありません。

 

「パニック障害」を確定診断するには以下の①~③の条件を満たす必要がある。

 

予期せぬ「パニック発作」を繰り返し、その発作は短時間でピークに達し、一時間以内に治まること。

 

*「パニック発作」は下記に挙げる米国精神医学協会が定める13の項目のうち4つ以上の症状が現れる発作です。

   

1、動悸、心悸亢進、2、発汗、3、身震い、4、息切れ、5、窒息感、6、胸痛、7、嘔気(おうき)、8、めまい、9、現実感喪失、10、コントロールを失う恐怖、11、死の恐怖、12、異常感覚(うずき感)、13、冷感・熱感。

 

②少なくとも一ヶ月以上の間「また発作が起こるかもしれない」と不安になり、さらにそうなったら「死んでしまうかもしれない」とか「恥ずかしい思いをするかもしれない」と考えて、外出自体を避けるなど日常生活に極端な制限があること。

 

③「パニック発作」を招く明らかな原因が見つからないこと。

  • 物質的要因(カフェインや薬の摂取など)
  • 環境的要因(閉所恐怖症・高所恐怖症など)
  • 病的要因 (甲状腺機能障害や精神疾患など)

以上3つが全て揃って、初めて「パニック障害」の診断が確定します。

 

 ですから、例えば、エレベーターに乗っている時に、停電が起きて閉じ込められてしまったとか、海で泳いでいたら、突然目の前にサメが現れたとかで起きた「パニック発作」は起こるべくして起きた発作ですので、「予期しないパニック発作」ではありません。

 

 従って、このような発作がたとえ何回起こったとしても「パニック障害」とは診断されません。

 

ちなみに「パニック障害」は、一生のうちで全人口の2~3%の人が罹かり、好発年齢は20~30歳代で、女性に多いとされています(男性の約2倍)。

 

そして、このような「パニック発作」を繰り返しているうちに、「うつ病」や「うつ状態」を併発することもありますので、「パニック障害」が疑われる場合は早めの対処が必要になります。

 

「パニック障害」の原因は?

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残念ながら、現在までのところ「パニック障害」の確定的な原因はわかっていません

 

 しかし、これまでの多くの研究や臨床の場での治療結果から、脳の機能に原因があると推測されていますので、以下に「パニック障害」の病態仮をお伝えします。

 

 まず、パニック障害の患者さんは、体質的に脳の一部(延髄)にある中枢化学受容器という器官が反応し易いと考えられています。

 

 この器官は二酸化炭素(CO2)を感知する働きがあり、パニック障害患者さんでは睡眠中や安静時などでも、ほんのわずかなCO2の上昇を酸素不足と捉えてしまい、呼吸促進や心悸亢進を生じます。

 

 そしてこれらの身体症状が、今度は扁桃体という危険を察知し、それを回避する防御装置の役割を担っている器官に伝わります。

 

 そこで扁桃体は、この状態を“生命に危機的な状況”と認識し、危険を回避させるために神経伝達物質「ノルアドレナリン」を分泌して交感神経を亢進させて、動悸・呼吸困難感・窒息感・発汗・ふらつき・震えなどの症状を招きます。

 

 さらに「このまま死んでしまうのではないか?」「気が狂ってしまうのではないか?」と強い不安(精神症状)を抱かせます。

 

 これらの症状は数分以内でピークに達するので、「パニック発作」といいます。

 

 しかし、これらの症状は10分~遅くとも一時間以内には治まります。

 

 ですから、一時間以上「パニック発作」が続く場合は「パニック障害」ではなく、別の病気や原因が考えられます。

 

 「パニック障害」の患者さんは、「中枢化学受容器」の過敏性だけでなく、扁桃体も過敏になっており、この病的過活動が継続しやすくなっています。

 

 加えて、扁桃体の過活動を抑える働きをし、心の安定を促す神経伝達物質・セロトニンの分泌も低下しているので、「パニック発作」が繰り返されるだけでなく、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安」や以前発作が起きた場所や状況に対する広場恐怖」を感じて、日常生活に支障をきたすほどの回避行動」をするようになってしまいます。

 

病院での治療法は?

 

 病院での治療は、大きく分けて、 薬物療法 と心理教育、認知行動療法の3つがあり、これらを併用して治療をすすめることが多いです。

 

①薬物療法

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A,抗うつ薬(SSRI)

 抗うつ薬はその名の通り、うつ病の治療薬ですが、不安にも効果があるため「パニック障害」のような「不安障害」にも使用されます。

 

 具体的には、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」第一選択薬となります。

 

 SSRIは、不安を和らげる作用を持つ神経伝達物質セロトニンを選択して脳の奥の方にあるセロトニン神経に回収されるのを阻害する薬になります。

 

 その結果、脳の中に十分量のセロトニンが存在し続け、不安を和らげるとともに交感神経の過剰な高ぶりも抑えられて、発作を防ぐことができます。

 

 副作用としては、投与初期に吐気や下痢等の胃腸症状が出ることがあります。

 

 しかしながら、ほとんどの方で投薬初期を過ぎるとこれらの副作用は消失します。

 

 それと頻度は多くはありませんが、かえって不安やイライラが強くなり、怒りっぽくなったりする場合もあります。

 

 また、一般に抗うつ薬は、効果が出てくるまでに2~4週間ほど掛かります。

 

 そのため服薬開始から約1カ月間は、抗不安薬を併用します。

 

B,抗不安薬(ベンゾジアゼピン系剤)

抗不安薬は抗うつ薬とは異なり、服薬後すぐに効果が出るので、特に「パニック発作」が出現しそうな時などに頓服として用いられる場合が多いです。

 

 抗不安薬の副作用には、日中ボーッとしてしまったり、眠気や倦怠感(けんたいかん)を感じたりすることがあります。

 

 こういった症状が出た時には飲む量が多過ぎると考えられるので、徐々に減量していきます。

 

 さらに、抗不安薬を長期間服用すると、薬の効き目が弱くなってしまう“耐性”という現象が生じる場合もあるので、なるべく短期間(抗うつ薬の効果が現れてくるまでの約1か月間等)の投与にすべきとされています。

 

C,三環系抗うつ薬

 三環系抗うつ薬はSSRIと同じ抗うつ薬の一種ですが、便秘や眠気、喉の渇きなど副作用が強く現れるので、他の薬で効果がない場合に使用されることが多いです。

 

②心理教育

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 病気についての正しい知識や心の持ちようを学ぶことも大きな効果があります。

 

 今の自分のつらい状況がパニック障害という病気であり、適切な治療で良くなること、発作や予期不安、広場恐怖、抑うつ感など心理的に苦しい状態が、どのように起こり、どう対処できるかについてわかると、無用な不安が治まり、現実的に対処できるようになります。

 

③認知行動療法

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 自分の考え方や行動を変えることで、不安や発作に対処できるようにする治療法です。

 

 なかでも「暴露療法(エクスポージャー)」は、不安な場所にあえて臨ませ、発作が起こらないことを実際に体験して、恐怖をぬぐい去る方法で、その効果は高く認められています。

 

江南健生堂における「パニック障害」の整体法

 

 病院での治療法は、先に述べたとおり、①薬物療法と②心理教育③認知行動療法が基本として行われており、薬物療法は確かに「パニック発作」を抑えることにおいて、有効であることは間違いありません。

 

しかし、これはあくまでも、「パニック発作」を一時的に抑えているだけなので、薬を辞めればすぐにまた症状は再発します。

 

 つまり、薬物治療はあくまでも一時的な対症療法にすぎず、根本的に「パニック障害」を治す治療法ではないのです。

 

 それがわかっているので、病院で治療を受けて来られた方も最終的には『薬に頼らず、根本的に「パニック障害」を完治させたい』と言って、当店にお越しになります。

 

 当店では、「パニック障害」を脳内神経伝達物質・セロトニンの分泌障害と捉えており、セロトニンの分泌を正常化させることが出来れば、身体症状も精神症状のどちらも改善することができると考えております。

 

 セロトニンは全身の至るところで作り出されているホルモンです。

 

 内訳としては「腸」に90%、血液の中に5%、脳に2%、その他(肝臓や腎臓などの臓器)に3%あると言われています。

 

 しかし、「パニック障害」において関わるセロトニンは脳の奥にあるセロトニン神経から分泌されるセロトニンだけです。

 

 腸などで作り出されたセロトニンは脳の中での働きには一切関係ありません。

 

 腸で作り出されたセロトニンは腸の蠕動運動に関わります。

 

 血液の中にあるセロトニン(血液成分・血小板)はケガ等で出血した際の止血作用に関わります。

 

 江南健生堂の整体では脳内にあるセロトニン神経に働きかけることで脳神経伝達物質であるセロトニンの産生を促します。

 

 その結果、交感神経の興奮が治まり、「動悸」や「息切れ」「めまい」などの身体症状が抑えられます。さらに、心が安定するので「不安予期」や「広場恐怖」などの精神症状も抑えることが出来ます。

 

セロトニンについて詳しく知りたい方は「セロトニンと自律神経の関係」をご覧下さい。

 

 「パニック障害」は決して完治が難しい病気ではありません。適切な療法と日々の生活習慣を見直すことで必ず良くなる病気です。

 

 今は症状で苦しんでいるかもしれませんが、きっと大丈夫ですので安心して病気に向き合ってください。

 

 江南健生堂でもしっかりサポートしてまいります。

 

 そして、以前のように「快適な日常生活」「素敵な笑顔を取り戻していただきます。

 

 どうぞ、お気軽にご連絡・ご相談ください。

 

ご家族の方へのお願い

 

 「パニック障害」という病気は、検査を受けてもほとんど異常値を示しませんので、根本的な原因が見つからないことが多いです。

 

 そのため不調の原因を「本人の気持ちが弱いから」とか「気にし過ぎ」などと考えてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。

 

 「パニック障害」は誰にでも起こりうる「病気」です。

 

 ですから、そのことを患者様本人はもちろんですが、周囲の人々、特にご家族の方が「本当に病気なんだ」と理解してあげる必要があります。

 

 そして、治療を進めるに当たってはご家族や周囲の方々の協力が必要になることも多くあります。

 

 お忙しいとは思いますが、是非、患者様本人と一緒に一度は当店にお越し頂ければと思います。

 

 患者様本人は既に心身ともに疲れ切っています。それでも今の現状から抜け出したいという強い想いから、残っている気力を振り絞って、ようやく当店の整体を受ける決心をされました。

 

 しかし、当店の整体を受けたからと言って、たった数回の整体ですぐに良くなる訳ではありません。

 

 症状の程度やこれまでの経過期間にもよりますが、最低でも2~3ヶ月の継続通院が必要になります。

 

 その間、患者さん自身が強い意思を持ち続けて通院することは大変です。

 

 症状が良くなったり、悪くなったりする中で病気に立ち向かう気力が減ることもあります。

 

 そんな時は「頑張れ」ではなく「大丈夫!きっと良くなるよ!」と励まして安心させてあげてください。そうしていただけると非常に助かります。

 

 「パニック障害」は決して完治が難しい病気ではありません。適切な治療と日々の生活習慣を見直すことで必ず良くなる病気です。

 

 今は患者様本人が苦しいのはもちろんですが、一緒に過ごされているご家族や周囲の方々も同様に苦しまれていると思います。

 

 でも、以前と同じ楽しかった日々がきっと戻りますので、当店と一緒に取り組んで行きましょう!よろしくお願い致します。

整体院 江南健生堂