便秘体質は改善します!
便秘の悩みをお持ちの方は多くいらっしゃいます。当店に来店される方の中にも「実は昔から便秘で苦しんでいて、お薬を使ってなんとか出しています」とお話になる方もいます。あなたは大丈夫ですか?
次のようなことはありませんか?
- お腹がすぐに張ってしまう。
- お腹に痛みや不快感が出やすい。
- 排便を済ませても、まだ残っている感じがする。
- 排便に時間が掛かる。出にくい。
- コロコロ便で硬い。
- 便やおならのにおいが強烈。
便秘とは、三日以上とか排便が長期間無い状態のことと思われがちです。
決して間違いではありませんが、正確なものでもありません。
というのも、これまでの便秘症に対する定義はあくまでもそれぞれの学会が独自に提唱していたモノに過ぎず、統一されたものではありませんでした。
日本内科学会では
「3日以上便が出ていない状態、また、毎日排便があっても、残便感がある状態」と定義。
日本消化器病学会では
「排便が数日に一回程度に減少し、排便間隔不規則で、便の水分含有量が低下している状態」と定義。
日本緩和医療学会では
「腸管内容物の通過が遅延・停滞し、排便に困難を伴う状態」と定義。
というように学会により、便秘の定義が微妙に違っていました。
そんな中、最近2017年の10月に国内初となる便秘症に対するガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン2017」が作成されました。
これによると便秘症とは
「本来、体外に排出されるべき糞便が十分量かつ快適に排出できない状態」
と定義されています。
なので、3日出なくても、一週間近く出なくても、本人が不快でなければ便秘とは言いません。
反対に、毎日出ていても、不快な排便であったり、残便感があれば便秘症となります。
また、ガイドラインによると現在(2017年)の全国の慢性便秘症患者数は高齢化もあり、1000万人以上と言われています。
一般的に、60歳までは女性の患者が圧倒的に多く、それを過ぎると徐々に男性患者の割合が増え、80歳代になると男女ほぼ同じ割合になります。
女性はその身体的な特徴として子宮が骨盤内にあり、腸が圧迫を受けやすく、一般的に筋肉量も少ないので、排便時のいきむ時に必要な腹筋が弱いこと、さらに筋肉は体内で熱を作り出すので、身体が冷えやすく、腸の蠕動運動も低下する。
蠕動運動に関して加えると女性ホルモンの一つであるプロゲステロンにも腸の蠕動運動を低下させる作用があります。
こういった身体的特徴もあり、中年までは女性の方が便秘になりやすいと考えられます。
しかし、60歳を超えてくるとこういった身体的な特徴による影響が減ってくると同時に男性側でも老化による筋量の減少・運動機会の減少・食事量の減少、さらに慢性疾患治療薬による副作用としての便秘などもあり、男女の差は減ってきます。
便の形状は以下の図で示す7つに大別できます。
正常な便は水分が80%、便秘だと60~70%になり、硬くて排便が困難になってきます。
ちなみに下痢便は90%以上が水分になります。
便秘と言ってもその原因はさまざまです。
- 悪性腫瘍や開腹手術後の癒着などによる器質性便秘
- 糖尿病や甲状腺機能低下症、パーキンソン病などの疾患性便秘
- 抗精神薬や鎮痛薬の使用による薬剤性便秘
- 腸管の運動障害による機能性便秘
など、原因は多岐に渡ります。
そして、便秘はそれ自体の辛さもありますが、付随する症状である
- ・頭痛
- ・不眠
- ・切れ痔
- ・肌荒れ・吹き出物
- ・イライラ
- ・肩こり
- ・だるさ・疲労感
- ・食欲不振
などの辛さも加わり日常生活に支障が出るケースも多々あります。
さらに、近年増えている「大腸がん」の原因の一つが慢性的な便秘と言われています。
慢性的な便秘により腸内に悪玉菌が増え、発ガン物質を作り出すと考えられます。
また、便秘により腸内細菌のバランスが崩れることで糖や脂質の分解・吸収にも影響が出て、生活習慣病(糖尿病・動脈硬化・高脂血症など)を発症しやすくなります。
「たかが便秘」とは思わず、早めに対処していきましょう。
尚、これまで便秘とは無縁であった方が急に便秘になったのであれば、身体の中で何か生命の危険に関わる異変が起きている可能性もありますので、すぐに病院で精密検査を受けましょう。
「体質改善」として当店の整体で改善の余地のある便秘は
「腸管の運動障害による機能性便秘」です。
機能性便秘は三つのタイプに分けられます。
- 弛緩性便秘
腸管活動に関わる筋力の低下により、便が出しにくくなる。高齢者や妊娠中や産後の女性に多い。
- 直腸性便秘
便を我慢する習慣や下剤・浣腸の多用により、直腸の内圧に対する感受性が低下。子供や女性に多い。便意を感じにくい。
- 痙攣性便秘
疲れやストレスから排泄・排便を司る自律神経(副交感神経)の働きが強くなり、腸管が過緊張を起こし、便の送り出しが悪くなる。ウサギの糞のようなコロコロ便。腹痛を伴うことが多い。
これらの機能性便秘に対しては薬物療法や日常生活におけるセルフケア法があります。
薬物療法としては
- 浸透圧性下剤
塩類下剤(酸化マグネシウム・クエン酸マグネシウム・硫酸マグネシウム)などは浸透圧の違いを利用して腸管内に水分を集め、便を軟らかくして排泄をスムースにします。
繰り返し使っても、効果が減弱しないといメリットがありますが、反面、腎機能が弱い方や高齢者の場合、使用期間が長くなると血中のマグネシウム濃度が上がり、だるさや脱力感、血圧低下などの副作用が出ることもあります。
- 刺激性下剤
センナなど大腸の蠕動運動を促して排便を起こします。作用は強力だが、依存性も高く。常用すると効果が減弱して、使用量が増えてくるので注意が必要です。
- 上皮機能変容薬
2012年からの新薬。効果が科学的根拠により証明されています。小腸に働きかけて水分の分泌を促し、便を軟らかくして、自然に排出しやすくなる。
*妊婦には使用できない。若い女性では吐き気を招くことがある。
- 浣腸
セルフケア法としては
- 生活習慣の改善(規則正しい食事・適度な運動・十分な睡眠時間)。
- ストレスを溜め過ぎない(排泄を促す副交感神経の働きが低下)。
- 便意を極力我慢しない(便意が感じにくくなる)。
- 起き抜けにコップ一杯の飲水(胃・結腸反射により、腸の蠕動運動がスタート)
- 2種類の食物繊維をバランス良く摂取(腸内細菌の餌となる水溶性、便のかさを増やす不溶性)。
- 腹部マッサージ
- 乳製品や発酵食品を摂取(腸内の善玉菌の餌となる)
- 水分補給にカフェインが含まれるコーヒー・紅茶、またアルコールはNG。逆に体内の水分が減る。
- 服用中の薬が原因で便秘になっている場合は、薬の中止または別の薬に変えることが必要。
- エクストラバージンオリーブオイルを加熱せずに大さじ2杯(大腸まで届き、腸の動きが高まり、便を軟らかくし、さらに潤滑剤となり排便がスムースに)。
- 骨盤前傾の排便に適した姿勢(ロダン「考える人」が理想的な姿勢、和式トイレの姿勢も良い)
などなど
しかし、実際には上記の薬物療法や対処法をされても、なかなかスッキリと便秘が解消されないこともあります。
あなたもこれまでに病院で処方されるお薬や良いと言われるセルフケア法を色々試してきませんでしたか。
それでも残念ながら良い結果にはつながらず、現在に至るわけですよね。
でも大丈夫です。安心してください。
江南健生堂では長年の頑固な便秘でも、根本からアプローチすることで改善させることが出来ます。
当店では、
- 背骨の歪みを取り除くことで自律神経の働きを正常化し、副交感神経支配の腸の蠕動運動を促します。
- 腸自体だけでなく、周りの臓器や筋肉の硬さも取り除き、排泄運動を高めます。
- 腸と相関関係にある脳に対しても頭蓋骨を介してアプローチします。その結果、止まっていた腸の機能が再び動き始めます。
- 正しい排便姿勢を取りやすくするために骨盤や背骨の歪みや周辺の筋肉の硬さを取り除きます。
その結果、何年・何十年と続く頑固な便秘体質を改善することが出来ます。
そして、「快適な日常生活」と「素敵な笑顔」を取り戻してください。
もし、これまでの病院でもらった薬やセルフケア法では良くならず、辛い状態が続いているのであれば、一度当店にご相談ください。
あなたからのご連絡をお待ちしております。
お昼休み(12時 ~ 14時)は所用で外出している場合があります。
当日予約も受け付けております。
お電話ありがとうございます、
整体院 江南健生堂でございます。